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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

IGS Audioらしさ・・・なくてはならないアイテム Tilt n Band



国際エンドーサーの古屋です。

ここ数日間、ドイツのニュルンベルクから依頼されたマスタリングを行っておりましたが、改めてIGS Audioサウンドの素晴らしさを体感しておりましたので共有したいと思います。


今回の依頼はニュルンベルクのアーティストが、アフリカのナイジェリアへプロデュースを依頼したという構図でしたので、マスタリングの依頼はニュルンベルクから、そしてミキシングの音源はナイジェリアから到着するといった格好で、非常に国際色豊かなプロジェクトでした。


事前にアーティストとのディスカッションで、求められている要素は凡そ出されていましたが、それにしてもミックスは最低限の脚色をしてあるのみで、あとは全てマスタリングに委ねられるという感じでした。現在世界のトレンドはこちらの方向性で推移しており、ミキシングは余り主張が強いという事は殆どありません。

『色合いは全てマスタリングで出す』

これが世界のサウンドです。それほどにマスタリングでは強烈な個性が求められ、強力な哲学を背景にしたサウンド創りが常識となっています。

そして恐らくは求められている音色を求め、1st Takeを提出しましたが、全くパワー不足といった感想が返ってきて、そこから一気に方向性を変えて音を作り込みました。

正に作り込むといった表現が正しいように思えるプロセスを踏んでいたのですが、SPLのIronやPQ、elysia alpha compressor にSPLのM/Sプロセッサーであるジェミニ、そしてマスタリングコンソールまでもが正にフルで稼働しないと、到底行き着けないといったサウンドを求められました。140dBを誇るSPLの機材達も、もう限界といった感がありましたが、こうしたプロセスの中で、よりローエンドを強力にサポートしてくれるのが Tilt n Band です。先ほど列挙した最新鋭の機材の多くは、Hi-Fiサウンドにはもってこいですし、各機材共に大きなヘッドルームを持ち合わせています。しかし、ここで忘れられがちなのが、楽曲に求められる『サウンドの分厚さ』や『エッジ』という”楽曲内での聴感上のレンジの広さ”がイマイチ・・・という症状に陥ることが良くあります。このような症状を完全に可決してくれるのがIGS Audioであり、特にTilt n Bandは優秀さを発揮してきます。


『もうこれ以上は限界中の限界だ』と思えるようなサウンドを、世界のヒットチャートでは求められますし、今回担当したようなEDMとフュージョンを併せ持った楽曲の場合、ローエンドが強力という域を超えて、地鳴りのようなサウンドを作り込む必要が出てきます。しかし荒々しいのではなく、あくまでリッチテイストを前提とした美しさも必要とされます。

これは以前、南米の楽曲を担当した時にも経験したことですが、もはやSEQUOIAに付帯しているバンドEQなど、Redに入り放しで何の役にも立たないほどのローエンドを求めてきます。

つまり何をしなければならないのかと言えば、メーターが役立たずという事であれば、全てを耳で判断して作り込んでいく必要が発生します。勿論プラグインでどうにかなるような次元ではありませんし、『美しく押し出して、芸術的に整理された強力な低音』がゴールになりますから、単にEQで持ち上げればよいというわけでもないのですが、持ち上がってこないことには話になりません。


これら要素を全て加味しながら、『デッサンをするようにサウンドを描いていく・・・』

こんなアーティスティックな仕事に、Tilt n Bandは最高の友として傍らにいてくれます。

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