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500シリーズ機材への電源供給と最適なシャシーについて

執筆者の写真: yuichikaseyuichikase

皆様こんにちは。IGS Audio Japanの加瀬でございます。本日はIGS Audio本国のIgor氏本人による解説ビデオを日本語にてご紹介させて頂き、掘り下げてご説明をさせていただきます。

動画冒頭では、IGS Audio製の真空管を使用している500シリーズ機材について、HPFが掛かっているかのように音が出力されることがあるという、とあるユーザーからの報告と、それに対して、その原因がモジュールをマウントしているシャシーの電源供給量が不足していることが原因であるという回答をIgor氏がお話しされております。


その検証といたしまして、動画中盤では、ONE LA 500を使用して、モジュールの正常動作に必要となる電流量を調整しております。電源供給が不十分な状況となった場合には、出力音にHPFが掛かっているように聴こえるかと思います。また、電流量を正常な値に戻しますと、出力音が正常に戻ることもご確認いただけるかと思います。


さまざまなメーカーより、API500シリーズに準拠したシャシーが開発・発売されておりますが、商品毎に電源供給量の上限や仕様が異なっております。IGS Audioの500モジュール、特に真空管を使用しているTubecore 500やONE LA 500、572 Red Stripeについては、モジュールの駆動に標準的なモジュールが必要とする電流量よりも大きなパワーが必要です。そういった中で、IGS Audio Panzer 500については、動画内でも映っておりますが、ONE LA 500を5台インストールして使用した場合にも、電源供給量の不足に陥ることはないという、電源供給と安定性に特化したAPI500シャシーでございます。


1点補足をさせていただきますと、放熱の観点から考えた際には、動画内で映っているような、真空管モジュールを5本インストールし、同時使用するという使用方法は、機器同士が非常に熱くなり、場合によってはモジュールに付いている安全装置が作動し、動作が停止するという可能性もございます。また、機器の寿命を縮めることにも繋がりますので、真空管モジュールのインストール時には、ラック上部・下部との隙間の確保ならびに排熱のためのモジュール毎エアフローの確保を十分に行ってください。


ご不明点等ございましたら、お気軽にコメントもしくはお問い合わせフォームよりお願いいたします。


IGS Audio Japan 加瀬

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