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執筆者の写真yuichikase

ドラムバスにおけるIGS Audio製品の使用例

皆様こんにちは。IGS Audio JAPANの加瀬でございます。本日は、ドラムバスミキシングにおけるIGS Audio製アウトボードの使用例について、ご紹介をさせて頂きます。


ドラムの音作りと言いましても、様々に手法はあるかと思いますが、より纏まりのあるグルービーなサウンド作りという観点から考えた際には、ドラム収録をしているマルチマイクをバスに纏め、バスコンプ・バスEQにて音色とリズム感の調整をするという手法が1つ有効なものであるかと思います。今回は、IGS Audio Tubecore 3U (Vari-Muタイプステレオコンプレッサー)とRubber Bands 500 Mastering Editionの組み合わせについて、フォーカスを当ててお話をさせて頂きます。



こちらのTubecore 3Uは、M/Sでのコンプレッションにも対応をしておりますが、ドラムバスでのおすすめは、ステレオモードにてドラム全体のグルーブ感をコントロールする使い方となります。リダクション量については、深めに設定されることをおすすめ致します。と言うのも、こちらの機材が、掛かり方をより強くして頂く方が深みのあるサウンドをご提供できるものであるからです。


Ratioが固定の機材となりますので、掛け方の調整はコンプ前ゲインとスレッショルド、アタック・リリースとなりますが、ジェントルな掛かり方から激しいサウンドまでを自在にコントロールして頂けるかと思います。


次にEQですが、今回はラック版ではなく、500シリーズからRubber Bands 500 Mastering Editionをご紹介致します。前段にて真空管のコンプレッサーを使用して、特に深いコンプレッションを掛けている場合、後段のEQにて更に真空管機材を使うよりは、トランスサウンドによる味付けとトナルバランスのコントロールが可能なこちらのモデルを組み合わせるのが個人的に好みでもあり、サウンドを聴いて、納得をするコンフィギュレーションであるかと思います。


ドラムバスとして、低音域の調整(ドラムのボトムのサイズ感の調整)と中高音域の調整(スネアの響き)をコントロール可能で、最高音域のアッテネートについては、ルームの広さを調整するようなイメージで調整をすることが可能です。


ドラムバスにおいて必要とされる大半のトーンコントロールは上記2台にて完結ができるかと思います。これにスネアトラックからAUX送りをして、プレートリバーブを加えたり、ルーム全体の響きを調整するためのリバーブを加えることで、ドラムサウンドはしっかりと纏まりが出るかと思います。


IGS Audio JAPAN 加瀬

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